3月の始めに雪のサロベツ原野が見たく、出かけてきました。
関東では梅の花も咲き、色々な草花が芽を出し、蕾もほころびだすころでしたが、サロベツは一面
真っ白でした。
風の無い時は寒さなど気にならないのですが、雲が急に空を覆い、風が吹き出すとてきめん吹雪の
ようになり、寒くてほっぺたが痛くなり、人っ子一人もいない道を歩いていると心細くなります。
パウダースノーを歩くのはとても気持ちがいいものですが・・・。
それでも嬉しくて雪原を時間を忘れて何時間も歩きました。
私が泊まったところから日本海に岸辺に出るには3キロ弱歩くと行けるところ、利尻岳に夕日が沈む
様子を見たいと思っていましたがついに雲は晴れませんでした。
やむなく昼間に行きましたが出かけるときは晴れていましたのに、急に雲が出て吹雪き・・・、そんな
ことの繰り返しでしたが海を目の前に見たときは嬉しくて小躍りしたい気分になりました。
冬の海は静かで寂しいところでした。
そしてサロベツ原野はただただ雪の原でしたが雲ひとつの動きで表情が変わり飽きませんでした。
海辺から戻りましたら、私以外のお客様が2人いらっしゃり、その日はお宿オリジナルの牛乳鍋を囲
んでおしゃべりでした。
川崎から見えた男性は雪見酒が飲みたくてと・・・。
以前、列車旅行にあこがれて日本中を歩き、北海道のとりこになり、汽車、バイクツーリングを楽しん
で上士幌にも行ったとのことでした。
泊まったのは
萩ヶ岡の民宿「星と自然食の宿 かぶとむし」とのことでした。
こうして訪れる方は昔蟹族といわれた方たちなどリピーターが多くなってきているとのことでした。
民宿での泊まりはあまり経験の無い私はまた新しい楽しみ方を知りました。
欲張って帰りはオホーツクを回り、運がよければ流氷をと願ったのですが残念ながらそれは叶い
ませんでした。
ただ遠くにかすかに見える流氷を眺め、一応見た気になったのです。
今度は流氷を・・・。