移住定住・二地域居住希望者向け モデルハウス完成までの歩み
===上士幌町が進める「移住定住・二地域居住事業」の新たな展開===
〜はじめに〜
本町は、イムノリゾート上士幌構想を策定し、健康・環
境・観光をキーワードにした魅力あるまちづくりによって、
都市と農村との共生・対流による地域活性化に取り組んで
います。その具体的施策の一つとして、平成17年度に、
役場企画課内に移住相談ワンストップ窓口を整備し、これ
まで、国・北海道など関係機関・団体等と連携しながら「移
住定住・二地域居住事業」を実施してきています。
↑ナイタイ高原牧場
■□■ 生活体験モニター参加者数が年々増加!! ■□■
平成18年度から、本町への本格的な移住定住・二地域居住のきっかけづくりを目的に、移住等希望者が町内の施設に1カ月程度滞在し、生活体験をする「生活体験モニター事業」を実施しており、平成18年度、平成19年度は8組ずつが体験し、今年度も14組が体験する予定になっています。また、生活体験された方の中から、実際に2組が完全移住、2組が二地域居住を開始しており、事業の効果も徐々にではありますが出てきています。
平成18年度…8組15人/のべ282日 平成19年度…8組12人/のべ143日
平成20年度…14組24人/のべ333日(10月末までに予定)
■ちなみに町ホームページ 移住促進ページのアクセス数
平成17年度 600件
平成18年度 4700件(生活体験モニター事業開始)
平成19年度 5000件
平成20年度6月末 1500件
このことから、「生活体験モニター事業」は、町の
「移住定住・二地域居住事業」の柱の一つとして、今
後も積極的に進めていきたいと考えております。しか
し、課題の一つとして生活体験用住宅の安定的な確保
がありました。
■□■ 産官民連携のモデルハウス新築!! ■□■
これまでは生活体験用住宅として主に町内の空いている教職員住宅を活用しており、体験者のニーズに合った比較的新しく水洗設備等の整った住宅が少ない上、教員の入居により途中で使えなくなるケースもあり、結果的に体験希望者すべてに対応できない状況にありました。そこで今回、産官民連携による生活体験用住宅の建設に取り組むことになりました。
仕組みとしては、町が平成20年度から実施する「定住促進賃貸住宅建設費助成事業」を活用して民間が建てた賃貸住宅を、町が借り上げて生活体験モニター用住宅として活用するというものですが、公平性を確保するために、町から上士幌町建設業協会に協力を求め、建設業協会が選定した事業者が建設するという手順を踏みました。
※定住促進賃貸住宅建設費助成事業
上士幌町内に賃貸住宅を建設するものに対して助成措置を講じることにより、民間活力による賃貸住宅の建設を
促進し、町民の定住と町内への移住促進を図ることを目的とする。
<対象> 町内の個人または法人
<助成>
(1)1戸建住宅で建築床面積49.5u以上 300万円限度で3.3uあたり15万円
(2)1棟2戸建以上で1戸あたり建築床面積49.5u以上
1戸あたり250万円限度で3.3uあたり12.5万円
(3)1戸建住宅及び1棟2戸建以上で1戸あたり建築床面積19.8u以上49.5u未満
1戸あたり130万円限度で3.3uあたり16万円
モデルハウスリーフレット!
モデルハウス2棟とも、上士幌町らしい農村風景を満喫できるように、西側に大きな窓を
配置いることが大きな特徴となっています。また、外壁には木材をふんだんに使ってお
り、自然のぬくもりを感じられる家に仕上がっています。
※優良田園住宅建設促進制
市町村が作成する基本方針に基づき、農村地域に農家以外の方でも一定の条件の下で家を建てること
ができます。
※上士幌町交流と居住を促進する会
今回、モデルハウスとして、建設された住宅は2棟ですが、町から建設業協会へ
の条件として、昨年、「上士幌町交流と居住を促進する会」によって作成された
モデルハウスプランをベースに設計して建てることを提示しました。
■□■ モデルハウスは生活体験用ハウスとして活用!! ■□■
今回建設されたモデルハウスは、生活体験用住宅として、移住や二地域居住希望者のお試し暮らしの場として活用されることの他に、もう一つ、優良田園住宅建設促進制度と組み合わせるなどして、実際にモデルハウスのような住宅を本町に建てて、移住や二地域居住を始めてもらえるように、上士幌町らしい住宅として全国に発信するためのPR施設としての役割を担っています。